Sep 05, 2011
FD3Sに前置きICは本当に駄目なのか?part.2
もちろんコレが何を指しているか皆様にはお分かりだと思うまるそうデス。判って(汗)。
さてさて、前回のブログの引き続き、FD3Sの水温対策のお話、第2回です。
前回では前置きIC化してみたら水温がワンダホーな事になってしまったところまでお話しましたが、今回はなぜ水温が上がってしまったかを検討してみます。
と、その前に、前置IC化とはどんな状態かをご説明をば。最初の図はFD3Sのエンジンルーム部分の断面図です(どキッパリ)。そう見えなくても、断面図なんです(汗)。
灰色の部分がボディー、青色がラジエーター、緑がICです。純正だと、ラジエーター後方にICが配置されているのが判ります。
で、前置きIC化するとこんな感じ。
開口部近くに大型IC(緑)を設置、パイピングの奸計でラジエーターを起こし目の角度に変更します。
で、前置きIC化の弊害として考えられるのは、ラジエーターにあたる空気の「温度」と「量」でしょうか。
まずは温度。前置きIC化によって、外気はICを通過してからラジエーターにたどり着きます。先の115度は極端でもタービンで数十度に熱せられた空気がIC内を温めているので、外気もICによって温度が上がってしまいます。その結果、純正ICより前置きICの方がラジエーターにあたる空気の温度が高くなってしまいます。
・・・ソレは深刻か?(汗)。というのも、比熱の問題があるからです。ICを通過しているのは温められていてもしょせん「空気」。水にくらべれば比熱など微々たるもの。間違いなく外気はICにより温められますが、その割合は小さいと言っても良いような・・・。
次は「量」。ICが前置きされる事でラジエーターに到達する空気の量が減ってしまう。
空気の量が減る原因の一つが慣性加給効果の低減です。えーっと、煙突効果、サイフォンの原理と言った方が通じやすいでしょうか(それぞれ違う事なんですが)。
ノーマルICの場合、バンパー開口部からラジエーター前まで結構な距離があります。この空間が大事♪。
空気は流体なので、先を行く空気(C)が、空気(B)をひっぱり、さらに次の空気(A)が押し込みます。このように筒に流れる流体には、慣性以上の流れを維持する力が発生します。この効果は空気が流れる「筒」の長さが長いほど効果があります(条件有り)。
前置きIC化によって「筒」が寸断され、この効果が低減。結果として空気の通過量が減ってしまう事に。
・・・でも、ソレって流速が低い時の話ダヨね?。流体の速度が高い時って、筒の長さはむしろ抵抗になるんじゃなかったっけ?。時速100km/hの時って、秒速だと約28m/sec。台風12号並の暴風。十分な流速だよね?
じゃぁ、原因は何なのヨォ〜(涙)。
と核心には触れられず次回へつづく。
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