Nov 29, 2012
アルファロメオチャレンジ東北関東合同最終戦! その3
にゅるり愛好家なまるそうデス。にゅるりすと?。
というわけで、11月25日にSUGOで行われたアルファロメオチャレンジの詳細ご報告の続報です。前回のレポで予選までご報告しましたが、ちょっと時をさかのぼって予選中のオンボードをば。
問題は最終コーナーの「にゅるりブレーキ」です。えーっと、減速のためのブレーキでは無く、曲がるためののブレーキ、ペダルにそっと足を乗せるだけです。特に最終コーナーについては、ステアリングを切ってからブレーキに足を乗せる程。
この最終のにゅるりブレーキ、最近のマイブームなんですが、フロント軸重が1トンに迫るV6横置きの147GTAでやるにはちょっと無理がありました(汗)。左フロントタイヤを過剰に酷使してしまいます。
ピットに戻ってきてタイヤをチェックしてビックリ、左フロントタイヤだけショルダー部にダメージが・・・(汗)。
前後入れ替えか?。前後でタイヤもホイールもサイズが違う。左右付け替えか?。ローテーション方向がひっくり返る。予備タイヤに交換か?。今の奇跡のバランスに冷間のタイヤを持っていけか・・・。
悩んだ結果、タイヤは交換せずそのまま行く事に。トレッド剥離までは至っていないし、走行してもバタつきも無い。十分完走できる。しかし、最終コーナーの「にゅるりブレーキ」は基本的に封印する事に。どうしてもオーバーテイクが必要な時だけ、回数を制限して使おう。
不安をかかえつつもグリッドに並びます。をぉ、久々のポールポジション♪。あとは、シグナル滅灯へ向けて全神経を集中させます。
3分前ボード、絶対2分間も経ってないけど1分前ボード、30秒前、5秒前、赤シグナル点灯。
でも、オートマなうちのアルファ147GTAセレ号には出来ることがありません(涙)。ブリッピングも出来ないし、高いエンジン回転数を維持する事もできません。ただ、左手でサイドブレーキを引き上げ、アクセルペダルの上空で右足を待機させ続けるのみ。
シグナル滅灯!。
サイドブレーキを降ろすとともに、アクセルペダルを7割踏み込む。セレスピードシステムがクラッチをつなぐまでのタイムラグのうちにエンジンが3000rpmまで空回りし、そこでドンッとクラッチがつながり、わずかに車を前に揺らして、回転数はストール。アクセル全開っ!。
もっもっもっもっも。
3.2Lを誇るGTAの強心臓が極低回転から速度を乗せようとします。一瞬確認した右ミラーには後続に居るはずの車が映らない。先にいかれたか?!、と冷たい汗を感じつつもレブリミットまで800rpmを残して2速へシフトアップするために右パドルを引きます。
電制スロットルが閉じる前にクラッチがフリーになり、レブリミット直前まで跳ね上がるタコメーター。直後に2速にエンゲージし回転数は一気に半減。わずかに左右に振られるステアリングをねじ伏せて前へ!。
1コーナーまであと50m、再び右パドルを引いて3速に上げると同時に一瞬右後方を確認します。
抑えたっ!
1周目から全開の90%以上でイケるのが、GoodYear RS-sportの強み。スタート進行から通常の走行時の速度に戻る3コーナーも、血が横にひっぱられるGを発生させつつ通過。
今回のアルファチャレンジは8周のレース形式でした。しかし、レースの趨勢はオープニングラップの1コーナーまでで決まったようなものでした。
1周目でそれなりのマージンが稼げたため、あとは無理をせず車をチェッカーまで運ぶ仕事に徹しました。もちろん「にゅるり」は封印。コントロールライン通過時も、自分のラップタイムじゃなくて、後続車両のラップタイムを確認。
久々に完全に掌握したレースでした。そして最後まで問題が起こること無く、無事にチェッカーを受けることができました♪。
これも応援してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます!。
「身近な体験型モータースポーツ」をテーマに掲げたアルファ147GTAセレ号。誰にでも乗れるオートマ車、違和感無く運転できる右ハンドル、日常利用の妨げとなる過度なモディファイは無い車ですが、アルファロメオチャレンジ東北Rd.のAR150-1クラスのシリーズチャンピオンと、ラジアル車両中最速の座を得ることができました。
マニュアルじゃなければスポーツ走行は出来ない、快適性を引き換えにしなければ戦えないということはありません。ATでも、普段使いの車でも、十分にモータースポーツを楽しんでいただけます。是非、皆様も一度サーキットへ足を踏み入れていただければと思います。
走ってみたい、でも、不安が一杯なんて方は、お気軽にワタクシまで♪。
今回はワタクシ自身がデジカメを忘れていってしまったため、ブログの写真は某氏&某氏&某氏にご提供いただきました。ご協力ありがとうございまーっす。