Mar 25, 2017
SUGO体感180MIN耐久のご報告2 決勝後半!
なんとかチェッカーまでたどり着けて感動したまるそうデス。みんなありがとう!。
というわけで、先の3/19にSUGOで行われた体感180min耐久にアルテッツァさんで参戦してまいりました♪。前回はレースの前半、あわやペナルティーをもらう所まででしたので、今日はレース後半です。
レースの残り時間も1時間少々というところで、熱い走りでバトンをつないでくれたA氏1号からA氏2号へとバトンタッチ!。通話用の無線が途切れてしまったというトラブルはあったものの、まぁ大丈夫でしょうと呑気に構えます。途中、レースクイーンさんがアナウンスに回ってみえたので、チーム紹介等を少々させて頂きました。
がしかし、そんなホンワカ空気はピットから吹き飛びます。順調に5周程走っていたハズのアルテッツァさんがなぜかピットロード入り口に現れます!。無線もつながってないから状況が判らない。一体何事が?!。
「トラクションコントロールが切れなくなった!」
戻ってきたドライバーさんに尋ねると思わぬ回答が。となれば、一旦Egオフ、再度イグニッションで再起動。再度ONになったトラクションコントロールをTRC OFFボタンを押すことでカット。メーター状はTRC OFFのランプが点灯。そのままコースに復帰してもらいます。
ついでに無線の接続も復旧したので、ピットからドライバーさんに確認をします。
「ダメだ、5000rpmでフケない!。」
トラクションコントロールが強制介入?!。一体何事だ?!。すると無線の向こうからドライバーさんの悲痛な叫びが。
「TRCじゃない。5000rpm前後でフケず、そこを超えると普通に伸びる!。」
一定回転で詰まる。もしかして、可変カムであるVVT-iの切り替わり不良か?!。VVT-iは油圧駆動だ。エンジンオイルに何か問題か?!。慌ててドライバーさんに油圧計の数字を確認してもらう。
「油圧は普通にかかってる。でも、さっき、レブ超えちゃったかも・・・。やっちゃったかも・・・。」
え、エンジンブロー?!(滝汗)。言われてみれば、さっきのアイドリングがラフだったような・・・。ダメだ、再度ピットへ戻ってもらおう。
「了解。戻ります」
以後は、白煙や液漏れが無いか、自走で戻れそうか等を無線でドライバーさんに車の様子を確認しつつ戻ってきてもらいます。同時にトラブル対策を考えます。
まずはEgオイルの補充。でも、正常に油圧がかかっているなら問題はないはず。レブって1発バルブ打ったか?。いゃ、一気筒死んでるにしては普通に回る。VVT-iのプーリーが飛んだ?。なんだ。何が問題だ?!。最悪、走行はここで諦めて、チェッカーだけ受けるか?。様々な憶測が脳内で飛び交います。
そうこうしている間にアルテッツァさんがピットロードに。なんとかピットまで戻ってきてくれた姿にほっとしつつ迎えます。
一旦Egを切り、ドライバーさんにも降りてもらい、話を聞きつつボンネットをオープン。オイルを補充してもらいつつ、異常がないかを確認します。
って、なんかカムカバーに謎の液がっ?!。っていうか、なんだこの蓋。・・・クラッチフルードタンクの蓋が外れてる?!。クラッチフルードが飛び散っているのか?!。
B
慌ててフルードを補充し、蓋をして、ブレーキクリーナーとウェスでエンジンを拭きます。
っていうか、クラッチフルードタンクの隣にある、ブレーキへの負圧配管も抜けてる?!。そりゃアイドリングもラフになるわ!。
しかし、一体ナニが起きてる?!。まさかクラッチフルードタンクの蓋閉め忘れ?!。そんなハズない。また、毎回のピットインでボンネットは開けて確認している。なんだ、何が起きてるんだ?!。
取り急ぎ処理をして、イグニッションON。それでもちょっとバラつくけど、ピットに戻ってきた時よりはアイドリングが安定している。こんなもんか?!。アクセルを軽く煽るとEgは吹ける。状態を確認を兼ねて、ワタクシがハンドルを握らせていただく事。
混乱の渦の中ピットレーンを進みます。ピットを20km/hで進む限りではあまり違和感は無い。でも、これ、ほんとに走れるのか?!。
ピットアウトから3コーナーを過ぎるまで右ベタ。そもそも車速が乗らないのでEgに違和感無し。が、3コーナーから4コーナーに向かうとEgが問題の5000rpm前後まで回ります。
ダメだ。回転が上がらない。5000rpmあたりで回転の伸びが極端に悪くなります。後ろを確認しつつ車を進めると、でも、6000rpmに入ればその上はフケていく。でも、いつものパンチはありません。
なんだ、何が起きてる?!。幸いバルブクラッシュのようなクリティカルなEgトラブルではなさそうです。この症状は・・・。
「エアフロ周りだ!。」
エアフロ自体が吹き返したオイルが不着した等でダメになっているのか、それとも、どこかから空気を吸い込んでいるのか、ともかくエアフロ検知周りに問題がある時の症状に似ている。アルファロメオが良くこんな感じになった!(爆)。
慌ててピットに通信。ピットに戻り次第、エアフィルター、エアフロ周りの点検をする事を伝えます。特に先にエアホースが抜けていた部分があったので、ホースバンドを事前に用意しておくように指示します。そしてそのままピットIN。
いつもはピット前でドライバー交代も給油も行っていました。が、今回は作業に時間がかかる事が予想されるので、ピット内に頭から車を入れます。
ピットに入るや否やボンネットチェックを始めるチームメイト。怪しいのはエアフロ周り。クリーナーボックスの蓋や外気吸入パイプを外してチェックします。
「蛇腹が外れてる!」
ちょうど外気吸入パイプの下にはエアフロセンサーが刺さっているボックスがあります。そのボックスとスロットルをつなぐ蛇腹パイプが外れているではありませんか?!。こーれーだぁ!。
しかも、よくよくエンジンルームを点検すると、謎の状態を見つけてしまいます。先の蓋が飛んでいたクラッチフルードタンク、本来あるべき場所からズレてる。固定用のノッチがあるのに、ソレを乗り越えて歪んでる(汗)。幸い液漏れは無い事が確認されたので、とりあえずこれは放置。
蛇腹パイプの接続が終わったところで、再びイグニッションON。アイドリング超安定!。コレは直ったか?!。
さらにエンジンルーム内に問題かないか一回りチェック。問題が無い事を確認して、再びワタクシがハンドルを握ります。
はやる心を抑えて再び20km/h制限の長く感じるピットレーンを通過し、3コーナーまで右ベタで走行。4コーナーに向けて全開をいれます。
「フケる!。普通に回るよ!。直ったぁ〜!」
一時は走行を諦めかけたのですが、チームメイトの皆さんのおかげで無事に復活したアルテッツァさん。こうしてレースに復帰出来ただけで感謝です!。
最初は白煙等を吹いてないか、液漏れなどは無いか、作業で冷えてしまったタイヤは大丈夫かとアレコレ様子見をしつつの走行してました。が、問題が無い事がわかれば後は攻めるのみ!。
そして遂にはなんとか無事にチェッカーフラッグを受ける事が出来ました!。
たまたまトップチェッカーを受けたケーターハムのそばで走行していたので、なんか結構いい位置に停めさせていただけました♪(笑)。
そんな山あり谷あり笑いあり悲鳴ありの3時間でしたが、トータル14位、クラス5位というリザルトとなりました。結果としては振るわないものではあります。が、結成時のテーマの通り、勝ちを狙うのではなく耐久を楽しみ勉強する事を主眼とした参戦でしたので、最初の目標は十分以上に達成できたと思います。トラブルへの対処もまた一つの経験とし、今後に生かせるかと思います。
そんな目標が達成できたのも、ドライバーさんをはじめ、お手伝いに来ていただいた方や、応援・サポートして下さった皆様のおかげです。また、他チームのエントラント様たちがあればこそのイベントでもあります。皆様本当にありがとうございました!。また、次戦以降も参戦を予定しておりますので、今後もぜひ応援して頂きますようお願いします!。
と締めのセリフを入れつつも、もうちょっとだけ続いたりするのでした(笑い)。
つづく。